L8020乳酸菌②

今回はL8020乳酸菌の発見の経過と、どうして効果があるのかです。

二川教授のグループは虫歯や歯周病の少ない人達に集まってもらい、唾液を採取し分析し、42株の乳酸菌を分離しました。その中から虫歯菌にも歯周病菌にもカンジダ菌にも効果の高い3種類の乳酸菌を発見しました。それらはKO3株・YU3株・YU4株と名付けられました。その中でも「ラクトバチルス・ラムノーザスKO3株」は特に平均して悪玉菌の抑制力が強い事が判ったのです。このKO3株はL8020乳酸菌と名付けられました。

でもこれだけではダメ!!

この乳酸菌が実際に人の口の中でも効くのかの実証実験が必要です。乳酸菌と云えば思い浮かぶのがヨーグルト。

 

まずはこの乳酸菌を使ったヨーグルトが試作され、学生たちがモルモットになりました。

50人の学生達の実験前の口腔内の細菌検査がされ、25人ずつ二組に分けられて片方はL8020乳酸菌で作られたヨーグルトを、もう一方はそれ以外のヨーグルトを110gずつ2週間食べてもらった後、もう一度細菌検査がされました。その結果明らかな有意差を持って、L8020乳酸菌が虫歯菌と歯周病菌を減らす事が判りました。

その効果はかなりなものでした。

ではどのようにしてL8020乳酸菌は効果を現したのでしょうか。詳しく話し出すととても難しい話になってしまいます。そこでこう覚えてください。

『この乳酸菌が抗菌作用を持つ「抗菌ペプチド」を生産して、感染を予防する』

微生物の「抗菌ペプチド」をバクテリオシンとよび、

特に乳酸菌の「抗菌ペプチド」をランチビオテックとよび、

乳酸菌自体が安全性の高い微生物で無味無臭である事から応用範囲が広く、多くの研究がなされてきました。

一般に細菌の抗菌スペクトル(抗菌の範囲)は狭いものがほとんどですが、このL8020菌の抗菌ペプチドはグラム陽性菌・グラム陰性菌・真菌と非常に広い抗菌スペクトルを持っており、その効果に期待が寄せられています。

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